よくある質問
回答者はNPO法人ビルトグリーンジャパン代表理事の荒井さんです。
● 金山杉の家(木づくしの家)は断熱材を一切使用しなくても夏は涼しく冬は暖かいと聞きましたがほんとうですか (山形市 佐藤俊介さん)
本当です。金山杉の家づくりでは基本的には断熱材(アスベスト,グラスウール,ロックウール等)を使用しません。杉の厚板(60㎜)で代用いたします。 ちなにに断熱材の熱伝導率は0.05w/m・h・℃以下で杉は0.07w/m・h・℃です。結露を抑え調湿しながら断熱するので屋根、壁は杉板(60㎜)+空気層28㎜+ガルバ鋼鈑で夏は涼しく、冬は暖かい住まいづくりが金山杉の家では可能となっております。
● 60㎜の杉板を使うと乾燥が難しく反ったり、隙間がでたりすると大工さんが申しておりましたがいかがですか。 (仙台市 芦田伸一さん)
一番の悩みは乾燥です。杉の乾燥は非常に難しいのです。杉は多くの水分を好みますので含水率が高いうえに辺材と芯材では含水率が大きく異なり、さらに水を通しにくい白線帯というものがあるために簡単には人工乾燥ができません。よって伐採は冬期間に行い、枝葉をつけたまま2ヶ月間寝かせ、山で乾燥させます。これを葉枯らしと呼んでおります。それから葉をとり、玉切にして自然乾燥させてから製材を行ないます。この時点での含水率は50~60%で国が定めた20%までは届きません。杉は急に乾かすと割れてしまうので人工乾燥は少しずつ行なっております。
上棟時の含水率はおそらく50%程度だろうと推測しております。しかし針葉樹の中でも最も熱伝導率と比重が低いため暖かい感触でやわらかさがありますが、隙間や割れを生じたりすることも事実です。このような長所と短所を持つのが自然素材です。家族と地球の健康と安全を守るためにはこのような自然素材に囲まれた家に住むことが最も大切なことではないでしょうか。
熱伝導率とは どんな物質でも熱を伝える性質を持っております。その物質がどの程度熱を伝えるかを数値化したものが熱伝導率です。 これは温度差が1℃の時、1mの厚さの物質を1時間に流れる熱量を表しております。 例えば杉材は0.07w/m・h・℃ですが銅は370w/m・h・℃です。よって銅は5300倍もの熱が伝わりやすいということになります。 (荒井)